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【RadicalNight
ClubBand】 東京で活動しております。おりましたが、現在は活動休止中。メンバーはいろいろ頑張ってるところです。 [myspaceで試聴する] →音源3曲試聴可能です。 [Radical Night Club Band] →バンドのHPです。 [ゆらゆらの沈殿] →ギターのブログです。 [きれぎれに傍観] →ドラマーのブログ。 カテゴリ
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4/23(土)、「グローバル化するJポップ『J-MELOリサーチ2010』の調査結果から」ということで、NHK国際放送がやってる「J-MELO」という番組との協働で行ったアンケート調査についての報告シンポジウムを東京藝大@北千住でやりました。当日は初夏っぽい雨が降ったりしてたけど、けっこう人来てくれて良いイベントでしたよ!
J-MELOを見ている海外の視聴者たちに対して、webにて「どのようにJポップを聴いているのか」っていうテーマでアンケートをして、その結果を集計して考えたことなどを報告したのです。アンケート内容とか結果とかはこちらで詳しく見れるよ!世界70カ国から645人もの人が答えてくれた。これの集計作業とか実はけっこうハードな仕事だったりしたんだが、見返りに教授から焼肉をおごってもらったので良いのです! 量的な調査というのは初めて関わったけれど、それだからこそわかる感じるものというのが確実にあるんだなーと思ったので、今後ぼく自身の研究にも使えるところは使ってみようと思う。 シンポジウムは、まず今回のアンケート調査についての概要報告。毛利さんがアンケート結果についてコメントをまじえながら紹介して、その後は集計をしたぼくと@sotahbと@samampeによるそれぞれのプレゼン。ぼくはJ-MELO視聴者におけるアニメ→Jポップという傾向について、@samampeがJポップリスナーがV系好きな話、そして@sotahbは調査において出現したマイノリティ的素敵Jポップファンについて報告した。 けっこう驚くべき話だと思うが、アンケート回答者のうち約半分が、まず日本のアニメに触れたことがJポップを知ったきっかけとなったと答えていた。いっろんなアニメの名前がそれぞれ挙げられていたんだけど、たとえばナルトだったりブリーチだったりというものが多い。るろ剣もそれなりにいたんだけど、るろ剣って英語圏では「Samurai X」っていう名称で放送されてたんだね。さすがにワロタwwwwww アニメを見て、そのopやedが気になった彼らはググる。そしてyoutubeで曲をフルで聴き、そこからアーティストのページに飛んでだんだん好きになる。気がつくとJポップにどっぷりと浸かっていて、NHK WORLDのJ-MELO視聴者になっている、そういう傾向があるようだ。 ここで彼らが言う「アニソン」は、ふだんぼくらがイメージするアニソンとは定義が違う。ナルトとかコナンとか思い浮かべればいいが、それらはタイアップによるJポップを指しているのである。ハルヒとか答えている人もいるにはいるのだが、ここで多く言及されているアニソンはタイアップによるJポップだ。ナルトを見てアジカンが好きになった、るろ剣を見てラルクが好きになった、そういうきっかけが強い。日本の音楽産業が行っているタイアップ戦略はけっこう効果を生んでいると言えるだろう。 ただ、この結果を見て単純に「アニソンすげー!やっぱ日本のソフトパワーっすね!」と言うのは、簡単だが足りない。調査側に今後必要な態度はいくつか考えられるが、重要なのは以下の2つの点だ。①アニメ→Jポップが成り立つようなので、まず最初のきっかけである「アニメへの触れかた」を調査する必要。当然、たとえば国によってアニメへの触れかたは大きく違うはずである。地上波で流すとこもあるだろうが、もしかしてケーブルでしか日本のアニメやってないかもしれない。あるいはネットで見るしか方法は無いのかも。それぞれの場合、それぞれで可能であった時期によって、日本のアニメが影響できる力のあり方、ひいてはそこからJポップに導いていくあり方は大きく違うだろう。ここのメディア的経路を調査することは、アニメ→Jポップのみならず、他の日本カルチャ受容の経路についても考えるネタになると思う。 次に②インターネットというメディアのバイアスである。日本のオタク文化周辺を見た場合だが、ネットとアニメ・マンガ文化には親和性があるように感じられる。もしそれが正しいとすると、ネットを介して行われた調査の結果に、それと近しい文化の色合いが強く出てきてしまうのは当然かもしれない。だから今回の調査結果だけを見て、「Jポップ受容にはアニメが不可欠なんですよー」と簡単に言ってしまうのは危険だ。おそらく、とても偏った部分を見ているから。そこのバイアスを意識する必要があるし、その他のメディアを介した調査との比較が必要だろうと思う。 というようなことを、ぼくは報告しました。アニメの存在感がJポップ受容に関しては重要だって見えてすげーけど、でももっと細かく見ないとダメだよねーっていうような趣旨ですね。 @samampeと@sotahbの報告も興味深いわ笑うわで最高でした。後半はm-floの☆Taku Takahashiさん、NHK国際放送の原田悦志さん、音制連の山口哲一さん、早稲田の岩渕功一さんと毛利さんでのトークでした。いろいろと最近の音楽業界の状況について学べたり、放送というメディアの力がけっこうあることについて考えさせられたが、現場からの正直な意見をかなーりラディカルに話していた☆Taku Takahashiさんの話がとても面白かった。彼とは終ったあとの打ち上げでもいろいろ話させてもらったが(むしろ学生陣に対する講義形式となっていてとても素敵でした!☆takuさんまじ最高っす!!!)、こういう現場での最新の問題を語る人を、それらを俯瞰するような立場の議論の場に呼べることって本当に勉強になるなーと思いました。 大阪における風営法とクラブの話とか、ちょっと調べたりしようと思います。 今回のJ-MELO調査みたいな考察って、メディアとコンテンツ流通の文脈でも面白い考えるべき話題だと思うし、なかなか需要もあるもののようなので、今後もっと調査していきたいと思います。だがしかし、ぼくはいい加減修論に集中しないとしんでしまうので、これは@samampeとか研究室に今年度から来た修士とかがガツガツやっていくといいんだろうなと思いました。 興味深い話をしまくった挙げ句に酒も美味しいとか、こういうのに関わっててまじでしあわせ~とか思ったね。 とぅぎゃったーのまとめ! ぼくのアホpostとかもあって泣く! http://togetter.com/li/127437
by brutal_neko
| 2011-04-24 22:05
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